ソフトウェアエンジニアの日常の雑記

日々思ったことをまとめます

Linux:Linuxを使い始めてから今までを振り返って

技術メモではないが、Linuxについてのつぶやき。
Linuxにはじめて触れたのは7年前に新卒入社して、配属になった部署で。当時Windowsもまともに触れなくて、"Ctrl+C"がコピーだってしらないくらいのレベルだった。
そこでコマンド等を教わりながらあとは独学。家に自分用のPCがなかったので、給料でWindowsPCを買い、毎日Webを見ながら勉強していた。
しばらくしてからLinuxのインストール作業に立ちあわせてもらった時に、GUIで動作しているLinuxを初めて見た。そう、私はTeraterm経由でしかLinuxを触っていなかった為、文字列操作しかしらなかった。
当時、サーバOSはRedhat ES4とかで、そのデスクトップOS Fedora Core6であった。Linuxにもデスクトップがあったんだということに少々感動し(<-ただのバカ)、その週末にWindowsPCだった家の自分PCにLinuxをインストールした。UbuntuではなくFedoraをインストールしたあたりどうなのだろうとか思ったけど、まぁいい。
しばらくはWindowsとLinuxを併用していたが、そのうちLinuxしか使わなくなった。Linuxの方が貧弱だが使えるGUIと高度なCUI環境が一緒に使えて便利だったし、目的がExcelの習得やWord、VisualStudio,Adobe系ソフトの習得ではなかったので、Windowsである必要がなかった。ただ、Linuxに存在しないWindowsソフトがあった為、たまには立ち上げていた。
そういう面倒なこともなんとか耐えていたが、Javaの存在を知ってからはJavaのソフトを探すようになる。Win/Linux/MacでもJavaVMがあればそこそこ同じように動作してくれる。Javaの勉強をするようになる動機の一つだったと思う。
時は流れて、今になるがやはりデスクトップ環境はLinux(Fedora)である。Windows系のソフトはWine経由でたちあげており、どうしても動作しないソフトはVirtualBoxにWindowsを入れて動かしている。LinuxもGnome2の後半やGnome3(gnome-shell)になってからGUI環境が格段によくなった。アプリのGUIも綺麗になっている。もうWindowsとほとんど同じように扱える。WindowsはXP以降そんなに変わらないが、Linuxは様々なチャレンジで変化している。

だが、Linuxは日本では流行らないであろう。その理由は下記

- 日本語入力問題
mozcのおかげでだいぶ改善したが、インストールまでの手間等あるので、MSIMEが最初から入ってるWindowsには勝てないと思う。日本語入力環境は日本人にとっては重要。Androidも日本語入力環境が重要だし。
- ソフトウェアのインストール
パッケージセンターなるものができたけど、中は全部英語。あと説明もイマイチ。ここはAndroidのGooglePlayとかiPhoneのAppStoreを真似すればいいところまではいくんじゃないかと。Windowsはまだまだベクターや窓の杜頼みだったりするし。個人的にはCUIのインストールが一番お手軽なので好きなのだが、それだとライトユーザは入ってきてくれないので。
- コマンド
これは・・・Linuxの利点でもあり欠点でもある。コマンドが強力すぎる為、Webやマルチメディア関係以外ならほとんどコマンドで済ませられるっていうのがあり、ライトユーザからの敷居をあげているというのはあると思う。Linux = コマンドでしょ?みたいなイメージ・実体を解決する策は僕は持ち合わせていない。
- サードパーティが貧弱
直接的な原因ではないかもしれないが、例えばAdobeがFlashPlayerやAIRの開発を中止したりしている。これはライトユーザにとっては結構辛い。

上記が日本で流行らない理由。とはいえ、他のWinとかMacとは違いLinuxオープンソースソフトウェアであるから、デスクトップシェアが1%程度だったとしても別に気にしていない。
Linuxの今の強みは半年に1回はリリースするこのサイクルだと思う。新しいことを取り込み、既存は改善をする。Windowsにはできない芸当である。それこそがLinuxらしさでもあるし、自分が勉強する動機にもなっている。
怠け者の自分としてはその方が助かるので、このままLinuxを使い続けようと思う。